各種部品を製造する当社では、プレスや溶接によって部品を加工・製造し、大手自動車部品メーカーなどに納入しています。生産管理に関する情報処理は、従来から大型コンピュータでリアルタイム処理してきました。数年前、ISO14001取得への対応やコスト低減、また使い勝手の向上などの面から新しいシステムへの切替を検討。その結果、2002年春から現在の生産管理システムに移行しました。
現システムでは、生産管理を基本に生産計画、在庫管理、受注データの管理、仕入れ管理などの日常業務で、総合的に活用。本社事務所、本社工場、木曽岬工場の全拠点で、共通のシステムを運用しています。
製造現場で今回から新たに採り入れた機能の一つがロット管理機能です。製造作業に入る前に、製造伝票のバーコードを読み取って製造予定品のロット票を印刷しますが、確実かつ簡単に生産面の管理を行える使い勝手の良さが特長。作業実績、製品履歴を容易に管理できる点も助かっています。
また、システムの開発に際しては、プレス加工業務に必要な独自の機能を開発仕様に盛り込み、在庫計算に柔軟性をもたせるなどの工夫もこらしていただきました。こうしたきめ細かな機能が、使いやすさにつながっているようです。予算はハード面だけでも従来の4分の1程度に削減できました。導入から5年。従業員も操作に慣れて、業務に欠かせないツールとなっています。